殻ノ少女クリアしました。クリア時間は15時間です。
評価:A+(良作+)
※以下ネタバレ
目次
鬱とグロ、美しく狂気的な世界観
本作は鬱とグロのオンパレードの狂気で彩られた作品です。
立ち絵付きの登場人物がバタバタと殺されていき、凄惨な死体となって再会します。犯人となる人間は狂気的な行動原理を持っていて、一般人にはとても図り得ません。
特に綴子が凄まじいフラグを立てて殺されたときはかなり心にキましたね。
しかし、そういった要素やイラスト、BGMなどすべて内包して素晴らしく美しい世界観に仕上がっています。まさに18禁でしか表現できないゲームですね。
結末にしても手放しのハッピーエンドが一つもなく、救いなんてありませんが、逆に強烈な印象を残しました。
高難易度の推理ゲーム
プレイする前はいわゆるビジュアルノベル型のいくつかの選択肢を選ぶゲームかなと思っていたのですが、ゴリゴリの推理ゲームで驚きました。しかもかなり難しい。
操作を求められる場面が非常に多く、結構な割合で「もう一度よく考えなさいナルホドくん」的なセリフ無しで詰むので、正直攻略を見ながらのほうがストレスなしに楽しめると思います。私は途中から攻略見ました。
総評
私がこれまでプレイしてきたエロゲとは一線を画す世界観で、雰囲気ゲーとしては他の追随を許さないと思います。
シナリオも良好で、推理パートは難しいですが非常に楽しめました。
『殻ノ少女』は3部作の1作目に当たり、どうも正史は葛城シンが冬子を連れて失踪エンドみたいなので、次作でどのような展開になるのか期待です。